血圧を下げろは危険!?高血圧の嘘に気づいて!

病院や健康診断で「高血圧」と診断されたことはありますか?実はそれ「高血圧」じゃないかもしれないんです。

異常事態!日本人の二人に一人が「高血圧」扱い!

ひと昔前までは上の血圧は「年齢+90」が目安とされ、1987年には旧厚生省が「180/100」という診断基準を打ち出していました。現代の日本では、血圧が140mmHg/90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。最近では、130以上だと危険だ!なんて報道も出てきています。

基準が引き下げられれば、それだけ「高血圧」扱いの人は増えますね。

その降圧剤、本当に必要?

そもそも血圧には個人差があります。個人の病気の状況にもよって変わってくるものです。一律に130以下を目標にする、といった方針にすべきではありません。本来は数値が高くても生活指導をして、それでも改善が見られない場合に薬を処方すべきです。

しかし実際には基準に引っかかった「高血圧」扱いの人にも経過観察を待たずに降圧剤を処方する医師も少なくありません。患者の側も「先生に処方してもらったから」と安易に薬を受け入れるケースが多いです。

また、高血圧の人は「減塩しましょう」ともよく言われます。それについては、

こちらのコラム「本当は怖い塩の秘密とは?」

もご覧ください。

数値だけを見て処方された降圧剤はほんとに必要なものなのでしょうか?

優先すべきは、血圧の数値に振り回されて薬を飲むよりも、生活習慣の改善に努めることです。

血圧が上がるのには理由がある

日本の医者は『本態性高血圧=原因不明』という病名をつけて、降圧剤を処方しますが、血圧は必ず理由があって上がるのです。その原因を突き止めようとしないで、血圧が高いから下げるという対症療法が良い結果をもたらすとは思えません。

年をとれば血管は硬くなり、加齢とともに血圧が上がるのは自然なことです。ほかにも、高血圧の原因として挙げられるのは、(1)ストレス、不安(2)アルコール、運動不足、睡眠不足(3)高血糖、閉鎖不全弁膜症、慢性貧血、腎動脈狭窄などがあります。

高血圧と診断されたほとんどの人は(1)と(2)です。(3)の病気が原因の人はごく一部です。仕事が忙しすぎれば環境を見直したり、食事や飲酒、運動不足など生活習慣を見直したりすればいいのです。

原因を取り除かずに薬で下げても、また血圧は上がってきます。そのため、薬の量を倍にしたり、複数の薬剤を併用したりするようになるでしょう。現在、血圧を下げる薬には、血管を収縮させる物質の作用を抑制するARBや、血管拡張剤のカルシウム拮抗剤などがあります。いずれも、めまいやふらつきを起こすなど副作用も少なくありません。転倒による事故などにつながる事例もありますが、最も懸念されるのは脳梗塞になるリスクが高まることです。

自分で脳梗塞のリスクを上げている・・・

脳梗塞は血圧が低いときに起きる病気です。人間の体では、脳の血管が詰まりかけたとき、血圧を上げて血栓を押し流そうとします。そんなところに薬で血圧を下げてしまっては、より一層血管を詰まらせるだけで命取りになってしまいます。こうなってくると高血圧よりも降圧剤のほうが怖いと思いませんか?

薬との向き合い方を考えて

健康のため、病気治療のために必要なことは処方された薬を飲むことでしょうか?医師の言うままに降圧剤を飲んでいるだけの受け身の患者になっていては、自分の首を絞めかねません。薬との向き合い方を一度考えてみるきっかけになれば幸いです。